【中年独身男の想い】第26話 今の私が求めるもの!
無職になって、3か月目。
大した収入もない中、ブログ運営を中心に活動している。
最近では、特にAIを学び、生成AIツールのレビュー記事を書いている。
そんな中、シンガポールを拠点としたAIスタートアップ企業から、動画生成AIツールのレビュー記事執筆依頼がきた。
迷惑メールかと疑っていたのだが、正式な会社のビジネスチームからの依頼だった。
無料アカウントを提供され、前払いで20ドル(約3000円)を受け取った。
この企業のツールは私も好きで、記事執筆依頼以前からレビュー記事を書いていた。
依頼者からは、AIアニメーションに特化して執筆して欲しいとの要望があり、無料アカウントで動画を生成してみて、リアルなレビュー記事を書いた。
記事を書き終え、依頼元に連絡した後、今度は別掲の問い合わせメールが届いた。
中学校教諭で図書指導員をしている方が、私の三国志のブログ記事を見てくれたらしい。
中学生に三国志を楽しんでもらいたいとの想いで、私は問い合わせを受けた。
長年使ってきたパソコンに限界が来た。
Windows11にアップデートした辺りから、パソコンの動きが悪くなった。
生成AIツールをたくさん活用するようになり、さらに遅くなったのだが、私にはパソコンを買い替えられない理由があった。
私にとっては、苦しい時期を共に過ごしたパソコンだった。
病気を患いながら働いていた時期、会社を休職した時期。
ブログと出会い、今の活動をするきっかけを作ってくれた。
そんな思い入れのあるパソコンであったが、ディスプレイが故障し、買い替えざるを得なくなった。
新しいパソコンを買うことにしたのだが、壊れたパソコンを処分することに躊躇した。
古い固定観念の組織と決別し、凝り固まった思考をアップデートできた私にとって、良い節目なのだろうと思い、古いパソコンを手放した。
古くなった外付けハードディスクもSSDに更新し、マイクも導入、マルチディスプレイにした。
個人で活動する私にとって、業務効率化は大きい。
新しい環境で心機一転、これから頑張っていくことを改めて決意した。
N-ONEの納車が決まった。
価格の高い純正カーナビやドラレコを避け、安い社外品を取り付けることにしてこともあり、親父と一緒にオートバックスに行き、カーナビとドライブレコーダーを探しに行った。
仕事に疲れ、イライラしていたサラリーマン時代の私は、親不孝者だったと自覚している。
病気を患い、心配をかけている。
家のことは、全て両親にお任せ。
一緒に生活しながら、会話の少ない時期が続いていた。
気付けば、両親は後期高齢者になっていた。
元気とは言っても、身体のあちこちにガタがきている。
これからは、私がしっかり支えてあげなければならない。
両親との会話が増え、頼られることも多くなった。
私にとって、一番大切なもの。
それは家族。
家族のおかげで、私は落ち着いて活動することができることを感謝している。
最近、3日連続でアイツの夢をみた。
苦しかったあの頃、どうにかなるわけではないが、私はアイツの存在に縋った。
今では考えられないような思い切った行動をとったのは、病状が悪化していたからだろう。
病気は完治していないものの、今は落ち着いた生活が送れている。
決して成功したわけではないのだが、新しいことを学びながら、充実した活動ができている。
ある程度の貯蓄もあり、家族も支えてくれている。
今の私は、アイツに縋っていない。
連絡がないのは少々寂しい気はするのだが。
昔から、忘れかけた頃に夢に出てくるアイツ。
どんな深層心理が働いているのかは分からない。
もしかしたら、応援してくれているのだろうか。
そんなことを想いながら、また夢で逢えることを楽しみにしている。
依頼して良かった。
30年以上前に、離れ離れとなったアイツを探し出してくれた「さくら幸子探偵事務所」

閲覧ありがとうございました。
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