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【中年独身男の恋愛エッセイ】第10話 連絡の途絶えたあいつ!

中年独身男の話

第10話 連絡の途絶えたあいつ!

 あいつからショートメールを受け取ったのは、10/31(火)18:35のことだった。
 私は居眠りをしていて気付かなかったが、目を覚まし、スマホを手に取り、あいつからのメール
 を見たときは、これまでに味わったことのないほど胸が高鳴った。

 

 小学校の卒業式以来、32年振りに繋がることが出来て、舞い上がった。
 探偵事務所にお願いして連絡先を渡した私。
 連絡してくれたあいつ。
 あれから半月が過ぎたが、私からのメールや電話に返事がないままとなっている。

 「この電話番号は、本当にあいつの電話なのだろうか?」
 私は疑心暗鬼になり、日に日に不安が大きくなっていく。

 「家庭を持つ既婚女性のあいつは忙しいのだろう」
 と思いながらも、
 「このまま自然消滅してしまうのか?」
 私はそんな不安な気持ちを募らせて、あいつからの連絡を待っている。
 「あいつは今、何を思い、何をしているのだろう?」

 

 私は不安な気持ちから、YouTubeでタロットリーディングを聞くことが多くなった。
 「星座別リーディング」や「相手の今の気持ちと今後の展望」などを観ている。
 どのリーディングを見ても、共通する点があった。
 「お相手は今、困難な障害があって連絡できていない状況。でも、近いうちに行動に移して
 あなたのもとに吉報が届く。」
 という期待させるものばかりだった。

 あいつは元気で、円満な家庭を築いていることを探偵事務所から聞いている。
 ただ、それをあいつから聞きたかった。
 今どうしているのか、一緒にいた当時の話に花を咲かせたかった。
 自分の想いは押し留めて、友人として長い付き合いになることを望んだ。
 タロットリーディング通り、望まれない何かが起きていないか気掛かりでならない。
 例えそうだとしても、今の私には何もできない。
 だから、あいつのことを信じて待つことにした。
 タロットリーディングのアドバイス通りに。

 

第11話はこちら

【中年独身男の恋愛エッセイ】第11話 これからも待っている!
会社組織の中で勤務してきた20年。今まで経験したことは決して無駄にはならない、無駄にしない。そして今の私には目標がある。それは会社組織からの独立だ。人付き合いがあまり得意ではなく、上司に媚びるなどといったことを私は出来ない。実力で成果を出すことで評価してくれた上司とも別れ、部署を異動して以来、私はほとんど孤立状態で、成果を出しても評価されない身となった。

 

依頼して良かった。
30年以上前に、離れ離れとなったあいつを探し出してくれた
「さくら幸子探偵事務所」

【あの人は今?】32年前に別れた人を探偵に人探し依頼!
40歳半ばになって、「あの人は今どうしているだろうか?」と気になるようになった。その相手とは、小学生だった頃に出逢った初恋の人。小学校を卒業すると同時に、私は引越しすることになり、それから32年の月日が流れた。

 閲覧ありがとうございました。

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