第15話 どうしても諦められない想い!
『アイツはもう既婚女性なのだから・・・』
そう自分に言い聞かせて、無理矢理納得させようとしている。
連絡をくれたアイツ。
アイツに返信してから、アイツからの返事は来ない。
連絡が来ないことへの不安や心配の気持ちが大きくなる。
「返事が来ない」ということの意味を考えると、ますます考え込んでしまう。
「忙しいのだろうか?」
それとも、
「距離を置きたいのか?」
それとも、
「その気がないのだから?」
・・・・。
これ以上、アイツに執着してしまわないように、別のことを考えるようにした。
私には考えるべきことがあった。
会社を休職し、傷病手当金がもらえると言っても、不安が拭い去るわけもなく、ましてや会社に戻らないと決めた私は今、退職後の生活を考えなければならない。
私も年老いた両親も家族揃って体調を崩している。
様々な不安要素が自分に降りかかり、私の病状はなかなか良くならない。
私の病気には、何より休養が必要だった。
体調不良が重なり、2日間寝込んだおかげで、ゆっくり過ごすことができた。
かといって病気が治るわけでもなく、気持ちがすっきりするわけでもない。
そして、アイツへの想いも変わらない。
それなら一層のこと、アイツとのことを考えてみた。
「アイツとどうしたい?」
きっと素敵な女性になっているあいつから、
「連絡が欲しい」
そして、
「声が聴きたい」
最期にもう一度だけでいいから、
「逢いたい」
それが私の素直な気持ちだった。
叶わぬ願いと分かっているし、奇跡は起こらないだろう。
それでも、アイツへの想いはきっと、これからもずっと続く。
第16話 待つべきか?行くべきか?
依頼して良かった。
30年以上前に、離れ離れとなったアイツを探し出してくれた「さくら幸子探偵事務所」
閲覧ありがとうございました。
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中年独身男のお役立ち情報局
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