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【中年独身男の恋愛エッセイ】第19話 あいつからの返事のない日々!

中年独身男の話

第19話 あいつからの返事のない日々!

 あいつからの連絡がないまま、4ヶ月が経とうとしている。
 ここ1ヶ月ほどは、あいつのことを一旦忘れ、ブログ記事を書いていた。
 なかなか軌道に乗せることができず、悪戦苦闘した毎日を過ごしている。
 そんな中、Facebookで繋がっている友人とメッセンジャーでやり取りすることがあった。

 

 その友人は、中学校時代にあいつと陸上部で仲が良かった。
 しかし、高校に進学した途端、消息が途絶えたそうだ。
 何かあったのだろうか?
 その友人も、全く心当たりがないという。

 私は高校時代、あいつを二度、この目にしている。
 大学時代にも。
 話すことは叶わなかったが、あいつは確かに三原に居た。
 そのことは友人には告げず、同窓会出来たらいいねと締め括り、やり取りを終えた。

 

 探偵事務所に依頼してまで、あいつを探してもらった。
 既婚女性となっていたあいつは、下関の実家のすぐ近くに住んでいる。
 健康に恵まれ、円満な家庭生活を送り、パートで家計を助けていることが分かった。
 そして、あいつから連絡を受け取ることができたのだが、音信不通となってしまった。

 三原にはいつまでいたのか?
 どんな人生を歩んできたのか?
 いつ結婚したのか?
 子供はいるのか?
 など、あいつのことを知る共通の友人はおらず、SNSもやっていない様だった。
 できれば、友人として、やり取りできることを期待していたのだが。
 それでも、連絡をもらえただけでも嬉しかった。
 
 あいつからの返信を待っている間のモヤモヤした気持ちは、少しずつ心配に変わった。
 あいつから連絡をくれたのに。
 音信不通になってしまったあいつに、何かあったのだろうか?
 私は、あいつに2ヶ月振りのショートメールを送った。
 あいつはメールを見てくれているだろうか?

 

 ショートメールを送って一晩経っても、あいつからの返信はない。
 何もしていないはずではあるのだが、嫌われてしまったのだろうか?
 いつまでも、あいつを忘れられない私。
 あいつのことをどうにかしたいとは思っていない。
 もう一度だけ、あいつと繋がることができれば、それだけでいい。
 どんな形でもいい。
 あいつからの返事が欲しいだけ。 

 

第20話はこちら

【中年独身男の恋愛エッセイ】第20話 今でも夢に出てくるあいつ!
自分の意識から消えたと思う頃に、夢に出てくるあいつ。あいつからショートメールを受信から半年以上が経ち、あいつへの想いよりも自分自身のことを優先して生活を送った。うつ病が原因で会社を休職することになり、復帰の目途は立っていない。

依頼して良かった。
30年以上前に、離れ離れとなったあいつを探し出してくれた
「さくら幸子探偵事務所」

【あの人は今?】32年前に別れた人を探偵に人探し依頼!
40歳半ばになって、「あの人は今どうしているだろうか?」と気になるようになった。その相手とは、小学生だった頃に出逢った初恋の人。小学校を卒業すると同時に、私は引越しすることになり、それから32年の月日が流れた。

 閲覧ありがとうございました。

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