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【中年独身男の想い】第14話 タロットリーディングに期待する私!

アイツ 中年独身男の話

第14話 タロットリーディングに期待する私!

 冬の訪れに、ますます冷え込みが厳しくなってきた。
 私は体調不良に加えて気持ちの落ち込みが深くなっていた。

 

 YouTubeのおすすめに出てきたひとつのタロットリーディング。
 直感で選んだカードリーディングをぼんやりと観ていた。

 アイツに想いを寄せ、返事を待っている私。
 既婚女性となっていたアイツ。
 私の連絡先を快くアイツに渡してくれたお母さん。
 アイツの旦那。

 リーディングに登場人物を当てはめて聞いてみた。

 

 アイツは私に一対一の特別な繋がりを感じているらしい。
 関係の進展はゆっくりで、それでも着実に距離が縮んでいるようだ。

 障害となる存在(アイツの旦那?)とアイツの関係性に変化が生じ、愛が失われて利害関係だけの
 間柄となり、支援者や理解者(アイツのお母さん?)の存在に助けを求めている。

 アイツは人生の制約から息苦しさを感じ、家族の不調和から暮らしが乱れている。
 疲弊を癒して枯れてひび割れた心を潤すもの、それは32年振りに連絡した私の存在。
 恋愛感情に限定されない感謝の気持ちを持っているようだ。

 

 障害から抜け出したいアイツは、自由と束縛のどちらかの選択をしようとしている。
 私の想いは伝わっているものの、現実的な縛りが恋愛感情の不確かさを生じている。

 私はアイツに運命的なものを感じ、今でもアイツのことを深く想っている。
 私は前に進みたい気持ちと裏腹に、連絡を待ち続けている疲労から休息を求めているようだ。

 アイツに必要なものは、現状からの解放と愛の再確認。
 足並みの揃わないふたり。
 アイツが動き出すことができるのは、支援者や理解者の存在が気付かせてくれる事。
 そして現状から解放される。

 

 これからどうなるのだろうか?
 大きな変化がもたらされ、徐々に私の想いと恋愛感情の自覚が芽生える。
 障害となる存在との長きにわたる話し合いが終わり、新たな始まりを迎える。
 アイツに訪れる感情が溢れ出す瞬間。
 それを私が受け止める。

 

 私は自分のことに時間とエネルギーを注げばいい。
 アイツへの想いを持ち続け、今すぐ結論を出さない。
 タイミングが来るまで、待ち続ける。
 不安定な状態から解放されるまで。

 

 そしていつの日か...。
 あの頃のように...。
 また出逢いたい。

 

第15話 どうしても諦められない想い!

【中年独身男の想い】第15話 どうしても諦められない想い!
『アイツはもう既婚女性なのだから・・・』そう自分に言い聞かせて、無理矢理納得させようとしている。連絡をくれたアイツ。アイツに返信してから、アイツからの返事は来ない。連絡が来ないことへの不安や心配の気持ちが大きくなる。「返事が来ない」ということの意味を考えると、ますます考え込んでしまう。

 

依頼して良かった。
30年以上前に、離れ離れとなったアイツを探し出してくれた
「さくら幸子探偵事務所」

【あの人は今?】32年前に別れた人を探偵に人探し依頼した体験!
40歳半ばになって、「あの人は今どうしているだろうか?」と気になるようになった。その相手とは、小学生だった頃に出逢った初恋の人。小学校を卒業すると同時に、私は引越しすることになり、それから32年の月日が流れた。

 閲覧ありがとうございました。

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