【中年独身男の想い】第22話 新たな旅立ちを決意した私!
2023年10月20日、私は会社を休職することになった。
古い固定概念に囚われた組織、職場の人間関係に疲れた結果だった。
病名は「適応障害」。
傷病手当金を受け取りながらの生活が始まった。
今になって考えてみると、夏場からおかしかった。
小学生の頃に好きだったアイツを頻繁に夢で見た。
その頃は、なぜ今頃になって夢に出てきたのだろうと不思議に思っていた。
「アイツに何かあったのだろうか?」
そんな気持ちが込み上げてきて、探偵事務所に人探しを依頼したのは、2023年9月16日のこと。
夏のボーナスのほとんどを依頼料に注ぎ込む、思い切った行動だった。
何かあったのはアイツではなく、私の方だったと今なら分かる。
会社組織にも職場の人間関係にも嫌気が差していた私は、何かにすがりたかったに違いない。
会社を休み始めた頃、もう二度とあの会社には戻らないと決めた。
これから先の宛などない私は焦って転職サイトに登録して、病状をさらに悪化させてしまった。
どうすれば良いのか分からず、何もしない時間があった。
その時間が、自分に休息を与えてくれた。
「何か始めたいな。」
そんな気持ちを持つようになった私は、今までの自分を見つめ直すきっかけを得た。
「今の自分を表現したい。」
「今まで経験してきたことや学んできたことをカタチにしたい。」
そう思っていた時に出会ったもの、それは今更ながらのブログだった。
無料サービスのブログを始めた私は、自分自身のことをブログに書き始めた。
誰かに読んでもらいたいとは思わず、ひたすら自分を表現していく。
何となく生きていた私に、やりがいを見つけた瞬間だった。
そんな頃に、想像していなかったことが起こる。
それは、アイツからの連絡だった。
2023年10月31日18時35分、アイツからショートメールが届いた。
探偵がアイツを見つけてくれたということだった。
アイツから連絡をもらった私は、舞い上がった。
受け取ったショートメールに返信し、アイツからの返事を待った。
しかし、アイツから連絡が来ることは無かった。
心が弱っていた私は、いつも待っていた。
アイツからの連絡が来ない日々が続いていたが、今思えば、来なくて良かったのかも知れない。
私には、病気を治療することや今後の生活のことを考えなければならなかったのだから。
ブログで自分のことや好きな事を書いていくうちに、ブログアフィリエイトというものを知った。
ブログ=日記くらいにしか認識がなかった私が、会社に属さず、生活できる可能性が生まれた。
資産形成化するために、レンタルサーバーとドメインを契約した。
そして、2023年12月12日、ワードプレスでブログを開始することになった。
年末から2024年上半期は、ブログやワードプレス、アフィリエイトを学ぶことに時間を費やした。
楽天アフィリエイトや各社ASP、GoogleアドセンスやAmazonアソシエイトの審査に合格した。
月の収入は数千円に過ぎないが、お金を稼ぐことの難しさを改めて学ぶことができた。
疲労した毎日を何も学ばず過ごす無駄な時間は無くなり、新しいものを吸収していく体質になった。
あれは、35歳の時のことだった。
元上司の娘とのお見合い以来、結婚することを望まなくなった。
両親も、私に結婚を求めなくなり、わたしは未だに実家で生活している。
そんな両親も年老いて、体の衰えが目に見えて分かるようになった。
療養中の私に、面倒をみてもらおうとは思っていないだろうが、介護が必要になる時期は近い。
私には器用な面と不器用な面がある。
病気になる前の私は、たくさんの仕事を同時進行でこなし、量と早さを評価されていた。
そんな私も、就労しながら、転職活動をすることはできなかった。
近い将来、親の介護をしながら、ビジネスケアラーとなる必要性に迫られると思うのだが、私にそれが出来るとは思えない。
病気が完治したわけではないが、冷静に判断できるようになってきた。
そんな私は、2024年を以って、会社を辞めることにした。
そして、2025年からはブログ運営をしながら、フリーランスとして働いていくことを決意した。
2024年11月18日、退職願を書き、両親と心療内科の主治医に考えを伝える。
退職願の提出は、本格的な風の時代への突入期となる11月20日に決めた。
オカルト・都市伝説、スピリチュアルなことにも興味を持つようになった。
2025年は、様々なことが言われているが、私にとって大きな意味を持つ一年になるだろう。
我慢すれば安定収入を得られる大企業に、もう未練はない。
不安は当然ある。
それでも、自分らしく生きることにフォーカスした人生を選択することにした。
最近は、夢にアイツが出てこなくなった。
少し寂しい気持ちもするのだが。
その代わりに見た夢と言えば、職場の人間関係でトラブルが起きた夢だった。
どんな深層心理が潜んでいるのだろうか?
恐らく、私にとって不要なものから早く解放されたいという気持ちから来ているのだろうと思う。
人生100年時代と考えると、私はまだ折り返し地点にすら来ていないことになる。
時代の流れや変化は速く、どんな未来が待ち受けているのか、私には分からない。
だからこそ、自分らしく生きることをここに決意表明する。
閲覧ありがとうございました。
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中年独身男のお役立ち情報局
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