【中年独身男の想い】第27話 家族のつながり!
2025年3月24日の午後、新車のHonda N-ONEが納車された。
クルマが好きな親父は、昔からスポーツカーが好きで、我が家のファミリーカーはR32スカイラインGTS-4というスポーツセダンだった。
私は、そんな親父に育てられた。
母親や妹が呆れる中、私は必然的にクルマが好きになった。
そんな親父も80歳になっていた。
昔の車と違い、電子制御された車に困惑する親父の姿があった。
クルマの走行性能を争っていた時代に生きた親父。
そんな親父を納得させるクルマは少ない。
エコ重視であったり、乗り心地重視であったり、私の親父は納得しない。
私も人並み以上にクルマにこだわりがある。
時代の流れに逆らうことができない中で、親父が納得するクルマ選びをした。
フォルクスワーゲンのGolfのGTIを選んだのも、親父を満足させるために選んだ。
1998年、私が大学進学が決まった頃、祖父が亡くなった。
祖父は亡くなる前に、スバルの軽自動車VIVIOを購入していた。
VIVIOを引き取った親父は、スタビライザーを入れ、スポーツタイヤにして、楽しんでいた。
あれから27年が経ち、VIVIOを廃車にして、新しい軽自動車を買うことにした。
親父が納得する軽自動車は...?
そこで選んだのが、HondaのN-ONEだった。
クルマ好きにとって、納車日ほど嬉しい日はない。
私は親父とホンダディーラーに行き、親子でドライブを楽しんだ。
いまどきのクルマの中では、しっかりしたクルマだと親父は満足していた。
会話のほとんどは、クルマの話だった。
軽自動車でありながら15インチのタイヤに、親子で時代の変化を感じた。
私が、親父から譲ってもらったパルサーのタイヤは、14インチだったからだ。
N-ONEで残念だったのは、エコタイヤだったことだ。
コーナーでのグリップが足りない。
スポーツカーの様なシャーシ&ボディ剛性はなく、若干ヨレるのだが、タイヤが課題だ。
3月25日、親父は通院。
私は、クルマにカーナビとドラレコ、ETCを取り付けるため、オートバックスに行った。
クルマを預けた後、私は自宅に直帰した。
昨晩から早朝にかけて、私はブログ記事を書いていた。
やりたいこと、学びたいことが多いのだが、ひとりでやれることには限度がある。
家族のこと、そして日々のブログ活動で疲れていた私は、昼食を食べた後、眠ってしまった。
「まだか?まだか?」
昔から気の短い親父からの催促に目を覚ました私は、オートバックスに電話して進捗を確認した。
「18時頃になるそうだ。」
親父に告げた後、ブログネタを探すため、SNSやYouTubeを観ていた。
「後部座席のマットが欲しい。」
親父からそう言われ、オートバックスに向かった。
借りた代車はMAZDAのデミオで、エンジンのパワーは無いが、コーナーの走行性能は良かった。
親父との会話のほとんどは、クルマの話だ。
80歳となり、さすがにMT車は辛いようだが、クルマが好きな親父は嬉しそうだった。
オートバックスに着いて早々、マットを選び、定員とクルマの話が長々と続いた。
私も付き合って、話を輪の中に入った。
日が暮れ、満足した親父の運転で、帰宅した。
帰り道。
「クルマの慣らし運転を兼ねて、旅行でも行ってこい。」
歳をとった親父に代わって、長距離の慣らし運転をするのは私の役目だった。
Golfを買った時も、私が慣らし運転をしていた。
ブログも育ち、ドメインパワーも上がってきたのだが、収益は微々たるものだった。
Googleのコアアップデート中ということもあり、今が踏ん張り時だ。
多少、根詰めて、煮詰まっているのも否めないが、疲れも溜まっている。
会社を退職して3ヶ月が経ち、私の病気も落ち着いているが、油断はできない。
ひと段落したら、一息入れようと思う。
私の第2の人生は始まったばかりだ。
3月26日、親父がカーナビの使い方が分からないと相談してきた。
歳をとり、さすがに衰えが見える親父の姿があった。
余計とも思える多様な機能を付加価値と言うのは、私も好きではない。
私は、親父に必要最低限の簡単な操作だけを教えた。
スマホは持っていないが、PC操作ができる親父には十分だ。
この日は、妹が姪っ子と甥っ子を連れて、帰省した。
私は、4歳になる甥っ子に、ミニ四駆をプレゼントした。
ミニ四駆で遊んでいた私の小学生時代。
親父のクルマ好きの影響もあり、機械エンジニアになった。
時代はどんどん変化し、甥っ子がこれからどんなことに興味を持つのかは分からないが、良いキッカケになってくれたら、叔父としては嬉しいことだ。
残念ながら、私は独身で、自分の子供はいないのだが、もし息子がいたのなら...。
ミニカーやミニ四駆、プラモデル、テレビゲームなどを買ってあげただろうと思う。
城跡などを登山させたり、外でもたくさん遊ばせていただろう。
そして、カープファンにしようとしただろう。
親父と同様、私も歳をとり、姪っ子や甥っ子がどう育っていくのか、楽しみな限りだ。
依頼して良かった。
30年以上前に、離れ離れとなったアイツを探し出してくれた「さくら幸子探偵事務所」

閲覧ありがとうございました。
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