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【中年独身男の恋愛エッセイ】第09話 夢の中であいつに想いを伝えに行く!

中年独身男の話

第09話 夢の中であいつに想いを伝えに行く!

 長めの昼寝をしたおかげで、夜は寝つきが悪かった。
 夜中まで眠れず、ベッドの中で明日やることを考えた。
 そして、いつの間にか眠りについていた。

 

 小学校の卒業式が迫っている。
 それは、愛知に引っ越すことが決まっていた私にとって、あいつの近くに居られる時間の終わり
 を意味する。
 学校生活でも、仲良し3人組での下校中でも、私は遠目からあいつを見ているだけ。
 好きだからちょっかいを出していた5年生の私も6年生になると、あいつを意識するがあまり
 ちょっかいを出さなくなっていき、見ているだけとなった。

 卒業式を終え、引越しの荷造りも済ませて、三原に居る時間も残りわずか。
 心残りがひとつある。
 どうしても最後にあいつに逢いたい、想いを伝えたい。
 そんな衝動に身を任せて、あいつの居るアパートに向かって夢中で走った。
 あいつのアパートに辿り着いた私は、想いを伝える決心を固めた。

 

 その瞬間、目が覚めた。
 11月に入ってから、あいつの夢を見たのは2度目だ。
 あの時、できなかったことを叶えようとする夢だった。
 想いを伝え、あいつはどう応えてくれたのだろうかと今までずっと考えていた。
 過去の想い出は変えられないが、これからの未来は無限のものだ。
 既婚女性となったあいつと友人として連絡を取り合い、また逢いたいと想っている。

 

第10話はこちら

【中年独身男の恋愛エッセイ】第10話 連絡の途絶えたあいつ!
あいつからショートメールを受け取ったのは、10/31(火)18:35のことだった。私は居眠りをしていて気付かなかったが、目を覚まし、スマホを手に取り、あいつからのメールを見たときは、これまでに味わったことのないほど胸が高鳴った。

 

依頼して良かった。
30年以上前に、離れ離れとなったあいつを探し出してくれた
「さくら幸子探偵事務所」

【あの人は今?】32年前に別れた人を探偵に人探し依頼!
40歳半ばになって、「あの人は今どうしているだろうか?」と気になるようになった。その相手とは、小学生だった頃に出逢った初恋の人。小学校を卒業すると同時に、私は引越しすることになり、それから32年の月日が流れた。

 閲覧ありがとうございました。

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