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【うつ病・適応障害になった私】実は違う病気だと知った体験!

うつ病・適応障害 健康

うつ病と適応障害になった私も知らなかった事実!

私が精神疾患になったきっかけ

私が30代半ばのことです。
製造業で品質保証を担当し、顧客との折衝やクレーム対応をしていました。
リーマンショックに続いて、自動車業界のリコールが大きな問題となり、大変な時期でした。

あちこちの顧客からのクレームに対応しなくてはならず、朝から深夜まで対応する毎日。
ストレスで椎間板ヘルニアになったり、帯状疱疹になったりと体調を崩していました。

体をケアしながら、誤魔化し対応していましたが、不眠症に苦しむようになりました。
同僚の紹介で、心療内科に通うことになったのですが、うつ病で長期休暇を取りました。

 

復職後、部署異動を願い出て、評価試験部門に異動することになりました。
仕事量や仕事内容は良かったのですが...。

直属の上司や同僚、現場の作業者との人間関係は酷いものでした。
クセの強い人が多く、古い固定概念を持った、とてもやりづらい職場環境です。
低い評価しかしてくれない上司にも嫌気が差し、次第に体調を崩すようになりました。

うつ病から復職して8年間、我慢しながら仕事をしてきましたが、限界が来ました。
診察の結果、適応障害でした。
現在も休職中で、休みに入ってから1年が経とうとしています。

私なりに病気と向き合いながら、自分の病気のことを調べてみました。

 

精神疾患とは何か?

精神疾患の定義

精神疾患とは心理的、社会的な要因によって引き起こされる一連の健康問題です。
この疾患は感情、思考、行動に影響が出て、日常生活に支障をきたします。
精神疾患は非常に多岐にわたっており、軽度から重度まで、症状もさまざまです。

精神疾患は誰にでも起こり得る問題です。
環境的なストレス、遺伝的な要因、脳の化学的不均衡などが発症の要因となることが多く、1度発症すると長期的に治療を必要となることもあります。

 

精神疾患の種類

うつ病および気分障害

うつ病は、気分が長期間にわたって落ち込み、日常の活動に興味を失ってしまう疾患です。
脳内の神経伝達物質のバランスの乱れや、過度のストレス、トラウマなどが原因で発症します。
特に働き盛りの世代に多く見られ、仕事や家庭、社会的なプレッシャーが原因になる場合が多く「過労うつ」や「燃え尽き症候群」とも呼ばれます。
治療には薬物療法やカウンセリングが有効です。

  • 持続的な悲しみや不安感
  • 疲労感、無気力
  • 睡眠障害(不眠や過眠)
  • 食欲の変化
  • 集中力の低下
  • 自殺願望

 

適応障害

職場や学校などの環境因子のストレスが原因で、適応障害を発症する人が増えています。
環境の変化や人間関係のトラブルが精神的な負担になります。
仕事、家庭、恋愛、学校、病気などが原因となる場合が多いです。

ストレス因子から離れると症状が改善することが多いですが、離れられない場合は慢性化することもあります。

  • 抑うつ気分
  • 不安、怒り、焦り、緊張などの情動面の症状
  • 過度の飲酒や暴食、
  • 無断欠席や遅刻、
  • 無謀な運転などの攻撃的な行動
  • 不眠、動悸、めまい、頭痛、倦怠感、腹痛などの身体症状

 

不安障害

不安障害は、強い不安や緊張感が日常生活に影響を与える疾患です。
特定の状況や出来事に対して過剰な恐怖を抱くことが特徴です。

日本では若年層において増加傾向にあり、特に社交不安障害や全般性不安障害が多く見られます。

  • 心拍数の増加
  • 息切れ
  • 発汗
  • 震え

 

統合失調症

統合失調症は、現実と非現実の区別がつかなくなる疾患です。
幻覚や妄想などが特徴です。

思春期後期から青年期にかけて発症することが多く、遺伝的要因や脳の化学的不均衡が関与していると考えられています。

 

双極性障害

双極性障害は、気分が極端に高揚する「躁(そう)状態」と、極度に落ち込む「うつ状態」を交互に繰り返す疾患です。
躁状態では、エネルギーが異常に高まり、過剰な自信や過剰な行動が見られる一方、うつ状態
では極端な悲しみや絶望感が現れます。

 

パニック障害

パニック障害は、突然の動悸、呼吸困難、めまいなどのパニック発作を繰り返す疾患です。
発作は予期せず起こり、強い不安や恐怖を伴います。
薬物療法と認知行動療法が有効とされています。

  • 突然の動悸
  • 呼吸困難
  • めまい
  • 発汗
  • 震え
  • 胸痛、吐き気、窒息感
  • 強い恐怖感や不安感

 

精神疾患の原因

精神疾患の原因は一つではなく、複数の要因が絡み合っています。

遺伝的要因

親や兄弟にうつ病や統合失調症などの精神疾患を持つ人がいる場合、自分も発症する可能性が高くなることが知られています。
遺伝的な要因は、脳の神経伝達物質の調整に影響を与えると考えられています。

 

生物学的要因

脳の機能不全や神経伝達物質の不均衡が、精神疾患の発症に大きく関わるとされています。
例えば、セロトニンやドーパミンといった神経伝達物質の不足や過剰が、うつ病や統合失調症の原因となることがあるそうです。

 

環境的要因

環境的な要因も精神疾患に大きな影響を与えます。
過度のストレスやトラウマ的な経験が疾患を引き起こすことがあります。
また、過労や対人関係の問題も発症リスクを高めます。

 

年齢と性別での傾向

若年層(10代~20代)

若年層においては、うつ病や不安障害が増加しています。
特に10代から20代の学生や新社会人は、学業や就職、社会的なプレッシャーにより強いストレスを感じやすく、精神的な不調に悩むことが多いです。

 

中高年層(30代~50代)

30代から50代の中高年層では、仕事や家庭での責任が重く、過労やストレスが原因で精神疾患を発症することが多いです。
「過労うつ」や「燃え尽き症候群」は、長時間労働や過度の業務負担が引き金となります。
また、家族の介護や子育ての負担も精神的な負荷を高める要因です。

 

高齢者(60代以上)

高齢者の間では、孤立感や身体的な衰えが精神的な不調を引き起こすことがあります。
認知症に関連する精神的な問題が増加しており、うつ病や不安障害も多く見られます。
退職後の生活の変化や配偶者の喪失も、精神疾患のリスクを高める要因となっています。

 

女性

女性は、男性に比べてうつ病や不安障害を発症するリスクが高いとされています。
生理や妊娠、出産、更年期など、ホルモンバランスの変化が精神的な影響することが多いです。
家庭内での役割や社会的なプレッシャーも、女性にとって大きなストレスになることがあります。

 

男性

男性は、仕事や社会的責任にプレッシャーを感じやすく、特に中高年は仕事に関連するストレスが原因で精神疾患を発症するケースが多いです。
また、精神的な問題を相談しづらいと感じる傾向があり、治療を遅らせてしまいがちです。

 

精神疾患の治療法

薬物療法

精神疾患の多くは、脳内の神経伝達物質のバランスが乱れているため、薬物療法が一般的です。
抗うつ薬や抗不安薬、抗精神病薬が使用され、症状を緩和する効果があります。

 

心理療法(カウンセリング)

薬物療法と並行して、心理療法も効果的です。
カウンセラーや精神科医が患者と話し合い、問題の原因を探りながら、適切な対処法を学びます。

 

認知行動療法(CBT)

患者の考え方や行動を変えることで、症状を改善する療法です。

 

対人関係療法

人間関係の改善を目指す療法で、患者が周囲との関係を見直し、健康的な対話を促進します。

 

生活習慣の改善

精神疾患の治療において、生活習慣の改善も重要です。
規則的な生活リズムを作ることや、適度な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠が心の健康を保つために役立ちます。
また、ストレスを適切に管理するスキルを身につけることも大切です。

 

精神疾患に対する偏見

精神疾患を持つ人々に対する偏見は、治療や回復の障害となることがあります。
「弱さ」や「甘え」ではなく、医学的な問題の病気だという理解が必要だと思います。

 

私が経験した「うつ病」と「適応障害」の違いとは?

うつ病になった30代

この頃は、心身共に大変な時期でした。
それでも大きな仕事を任され、やりがいを感じて取り組んでいました。
何度も体調を崩しながらも、体をケアして。

大きな問題に取り組み、仕事がひと段落したとき、プレッシャーからも解放されたこともあり、蓄積していた疲労が噴き出したようです。
うつ病が、「過労うつ」や「燃え尽き症候群」と呼ばれる由縁が今なら理解できます。
突っ張り続けた糸が、ホッとして気を緩めた瞬間、抑うつ状態になりました。

何もする気になれず、ぼーっとしていることしかできませんでした。
良く眠ることができず、生きるのが嫌になったこともあります。

薬物療法と心理療法で次第に状態は良くなり、治療と休養の甲斐があり、無事復職することができましたが、治ったわけではないので、気を付けながらの生活が続きました。

 

適応障害になった40代

部署を異動し、新天地で再出発となりました。
仕事量は減り、大きなプレッシャーもなく、仕事内容にも不満はありません。
残業も少なく、心身を休める時間も確保できて、良い部署だと思っていました。

しかし、良いことばかりではありませんでした。
異動前の部署では不満に感じなかった問題が、この部署にはあったのです。

部署組織の体質や職場の人間関係の悪さに悩まされることになりました。
古い固定概念に囚われた組織で、クセのある人間の集まりでした。

上司や同僚、現場の作業者と何れも曲者揃いで、私には合わない職場環境でした。
うつ病で長期休暇をしていた私は、これ以上休めないと思い、8年間我慢しました。

どうしても合わない環境で耐えていた私ですが、次第に出社するのが億劫になり、遅刻したり、病欠したりするようになりました。
イライラしたり、うんざりすることが多く、職場でのコミュニケーションが少なくなり、次第に孤立していきました。

同僚とのトラブルがきっかけで、我慢していたものが一気に解き放たれると同時に、もう職場には居られなくなり、会社を早退して、心療内科に駆け込みました。

そして、主治医から適応障害と診断され、診断書を提出して、休職することになりました。
悪環境から解放された私は、落ち着きを取り戻しましたが、復職はできていません。

職場への復帰を考えるたびに、不安に襲われて、調子を崩してしまいます。
もう2度とあの職場には戻りたくない、そんな気持ちになってしまう。
また、復帰できないことへの不安も相まって、調子が良くならない状況が続いています。

 

おわりに

うつ病と適応障害とは、ストレスが要因で抑うつ状態になる共通点があり、見分けづらく、診断が難しいとされています。

私の経験から言えるのは、以下の通りです。

うつ病の場合は、居場所(職場、自宅)に関係なく、辛い状態でしたが、うつ状態が改善すると復帰することにも前向きになり、復職することができました。

適応障害の場合は、原因となった環境(職場)から離れることで、比較的早く改善されますが、もとの環境(職場)への復帰に対する不安が解決されず、復職することが難しいです。
部署異動の希望が叶わないため、会社に戻ることはできず、退職することになると思います。

 

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