【中国古代史（史記・漢書・後漢書）】翻訳本とおすすめ本！
三国志が好きな人にもおすすめしたい古代中国の歴史があります。
王莽と光武帝劉秀、項羽と劉邦、秦の始皇帝、春秋戦国時代、殷と周、夏王朝、三皇五帝
など、王朝の繁栄と衰退、時代の変革期に現れた者たちの生き様。
思想や知恵、戦略など現在にも通用する内容を含んでいて、興味をそそられると思います。
古代中国の歴史
神話伝説
- 三皇五帝
夏王朝 (紀元前2070年～紀元前1600年)
- 概要: 中国最初の王朝とされますが、実在が完全証明されていない幻の王朝
- 初代君主: 禹
- 滅亡原因: 桀の悪政により滅亡
殷王朝 (紀元前1600年～紀元前1046年)
- 概要: 商とも呼ばれ、青銅器文化が栄えた
- 初代君主: 湯王
- 滅亡原因: 紂王の悪政により周に滅ぼされる
周王朝 (紀元前1046年～紀元前256年)
- 概要: 西周と東周に分かれる。封建制度が確立された。
- 初代君主: 武王
- 滅亡原因: 戦国時代の混乱により滅亡
秦王朝 (紀元前221年～紀元前207年)
- 概要: 中国を初めて統一した中央集権国家。
- 初代君主: 始皇帝
- 滅亡原因: 農民反乱と内紛により滅亡
漢王朝 (紀元前206年～西暦220年)
- 概要: 前漢と後漢に分かれる。シルクロードを通じた交易が盛ん。
- 初代君主: 劉邦（高祖）
- 滅亡原因: 内部腐敗と外敵の侵入
三国時代 (220年～280年)
- 概要: 魏、蜀、呉の三国が争った時代。
- 主要勢力: 曹魏、蜀漢、孫呉
- 統一者: 晋の司馬炎により統一
晋王朝 (265年～420年)
- 概要: 西晋と東晋に分かれ、五胡十六国時代を経て南北朝時代へ
- 初代君主: 司馬炎（武帝）
- 滅亡原因: 内部紛争と外敵の侵入
三国志の歴史は、後漢末期の紀元184年に起きた「黄巾の乱」から晋に統一される紀元280年
までの約100年間を指すのが一般的です。
中国の歴史書（二十四史のうち四史）
『史記』
- 著者: 司馬遷
- 時代: 前漢時代
- 内容: 中国最初の正史であり、紀元前3000年頃から前漢武帝時代までの歴史を記録
伝説上の三皇五帝時代から前漢の武帝の治世までを編纂
『漢書』
- 著者: 班固
- 時代: 後漢時代
- 内容: 前漢の歴史を記録したもので、『史記』に続く正史
漢の高祖劉邦が秦朝を倒し、前漢の建国から王莽の新王朝に至るまでの歴史
『後漢書』
- 著者: 范曄
- 時代: 南北朝時代
- 内容: 後漢の歴史を扱ったもので、班固の『漢書』に続く形で編纂
光武帝劉秀が後漢を建国してから曹丕が魏を建国して、献帝から禅譲を受けるまでの歴史
『三国志』
- 著者: 陳寿
- 時代: 西晋時代
- 内容: 三国時代（魏・蜀・呉）の歴史を記録したもの
黄巾の乱から晋が中国を統一するまでの歴史を編纂
おすすめの書籍
神話伝説～前漢
史記（太史公書） 司馬遷 翻訳本
司馬遷が著した史記の全訳です。
- 『史記 1 ─本紀』
- 『史記 2 ─書・表』
- 『史記 3 ─世家 上』
- 『史記 4 ─世家 下』
- 『史記 5 ─列伝 一』
- 『史記 6 ─列伝 二』
- 『史記 7 ─列伝 三』
- 『史記 8 ─列伝 四』
いっきに読める史記
約2000年の歴史を学ぶのは大変ですが、本書はタイトルのとおり、一気に読み進められます。
この一冊で、歴史の流れが分かります。
中国古代史 司馬遷「史記」の世界
『史記』に基づいて、神話の時代から前漢までの歴史を物語で解説した作品です。
歴史の主要人物と、歴史の流れが読める一冊です。
知識ゼロからの史記入門
イラストで図解されていて分かりやすく、大まかな歴史を学ぶのに適した入門書です。
マンガ史記 横山光輝
三国志でお馴染みの横山光輝先生の史記で、マンガで歴史や人物を学べます。
漢書 班固 翻訳本
後漢時代に班固と妹の班昭によって編纂された歴史書の翻訳本です。
本紀12巻、表8巻、志10巻、列伝70巻の計100巻の全訳で、前漢時代の歴史を学べます。
項羽と劉邦 上/下巻 歴史群像シリーズ32/33
楚漢戦争に絞って、歴史書では分かりにくい部分を、図解や地図で詳しく説明されています。
マンガ始皇帝 項羽と劉邦
楚漢戦争をマンガで楽しく学べます。
後漢
後漢書 范曄 翻訳本
漢を再興した光武帝劉秀から献帝までの後漢時代の歴史書です。
本紀10巻、列伝80巻、志30巻の合計120巻の全訳になります。
三国志に登場する人物の列伝も多くあります。
中国の歴史3 ファーストエンペラーの遺産 秦漢帝国
前漢/後漢の繁栄期や安定期の時代の歴史を学べる書籍です。
三国志
今後の展望
今回の記事では、歴史書ベースで書籍を紹介しました。
王朝別・時代別でおすすめの書籍や歴史を紹介する記事を作成予定です。
宮城谷昌光先生の書籍紹介記事
閲覧ありがとうございました。
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