中年独身男の話

【中年独身男の恋愛エッセイ】第10話 連絡の途絶えたアイツ!

アイツからショートメールを受け取ったのは、10/31(火)18:35のことだった。私は居眠りをしていて気付かなかったが、目を覚まし、スマホを手に取り、アイツからのメールを見たときは、これまでに味わったことのないほど胸が高鳴った。
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【中年独身男の恋愛エッセイ】第09話 夢の中でアイツに想いを伝えに行く!

小学校の卒業式が迫っている。それは、愛知に引っ越すことが決まっていた私にとって、アイツの近くに居られる時間の終わりを意味する。学校生活でも、仲良し3人組での下校中でも、私は遠目からアイツを見ているだけ。好きだからちょっかいを出していた5年生の私も6年生になると、アイツを意識するがあまりちょっかいを出さなくなっていき、見ているだけとなった。
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【中年独身男の恋愛エッセイ】第08話 誰もが抱えている不安!

「アイツからの連絡を楽しみに待ってる」と言いながら、悶々とした日々を過ごしているのが正直なところ。既婚女性のアイツと違い、私は...。「現実を見ろよ!」44年間の実家暮らしで、社会人として20年目を迎えた今、休職して自宅療養の身。両親に心配をかけているのはわかっている。
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【中年独身男の恋愛エッセイ】第07話 私の夢の中でのアイツ!

アイツと私は同じ中学校に通う中学生で、休日を共にしていた。恋人同士ではなく、友人として。三原の街で遊んでいて、仲良くしている。私はアイツに片思いで、いつもアイツのことが気になる。 「(彼氏いるのかなぁー?)」って。帰り道、アイツと目が合った私は、さりげなく
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【中年独身男の恋愛エッセイ】第06話 アイツに電話する勇気!

今朝、探偵事務所から調査報告書が届いた。アイツの実家は下関にあるらしく、アイツは実家のすぐ近くに住んでいるらしい。探偵さんがアイツのお母さんに上手く接触してくれたようで、私の連絡先の書かれた名刺を快く受け取り、アイツに渡してくれたそうだ。家庭円満で、アイツはパートに出ているとのことが書かれていた。
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【中年独身男の恋愛エッセイ】第05話 眠れない日々のなかで!

体調を崩して、会社を休職してから2週間が経過した今、眠れない夜が続いている。今夜も雨音を聴きながらベットに入り、何とか寝ようとしていた。雨脚は強くなり、風も出てきた。そして雷の音や光ですっかり目が覚めてしまった。最近、YouTubeでタロット占いのカードリーディングをよく観ている。
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【中年独身男の恋愛エッセイ】第04話 既婚女性になってたあいつ!

30年以上も前に離れ離れとなったあいつを未だに忘れられない。探偵事務所に依頼してまで探し、やっと消息が掴めたもののあいつは結婚していて、家庭を持っている既婚女性。 自分の気持ちを押し隠し、同窓会を装い、繋がりを持つことができたわけなのだが、同窓会が出来ないか模索していると伝えると、連絡が途絶えた。
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【中年独身男の恋愛エッセイ】第03話 連絡を待っている時間!

今日は、探偵事務所に捜索依頼の成功報酬を振り込んだ。アイツを探し出してくれた報酬だ。運良くアイツを見つけ出してもらい、探偵に連絡先を渡してもらった。アイツから連絡をもらうことができ、あいつの連絡先も知っている。出来過ぎの結果だ。
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【中年独身男の恋愛エッセイ】第02話 アイツからの連絡から一夜明けて!

探偵事務所に依頼して、やっとアイツに辿り着いた。アイツの姿を最後に見てから、24年もの月日が流れていた。SMSで連絡が来てからというもの、いろいろな想いが巡って、よく眠れなかった。届いたメールはどこか他人行儀な印象で、事務的な文面だった。
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【中年独身男の恋愛エッセイ】第01話 いつまでも忘れられない想い人!

誰にでも、忘れられない人がいるのではないだろうか。私にも、忘れることのできない「想い人」がいる。私は、小学生時代を広島の三原市で過ごした。私にとっては一番楽しかった時期だった。小学5年生の時、転校してきたアイツに出逢った。想い人。好きで、ちょっかいを出す男子だった私なのだが、