【2026年11月13日の金曜日】
人類は終焉を迎えるのか?
天才物理学者が導き出した「終末方程式」の真実
『2026年11月13日の金曜日』
60年以上も前に、一人の天才物理学者がこの日を「人類滅亡の日」として算出していました。
それも、オカルトや予言ではなく、厳密な科学的・数学的計算によってでした。
予測したのは、ハインツ・フォン・フェルスター。
ハインツの「終末方程式」が示すのは、この日、世界人口が数学的に無限大に達するという驚愕のシナリオです。
この日、人類は本当に終焉を迎えるのでしょうか?
物理学者が予言した「終末の日」
1960年11月4日、権威ある科学誌『Science』に衝撃的な論文が掲載された。
「Doomsday:Friday, 13 November, A.D. 2026(終末の日:2026年11月13日金曜日)」
著者は、オーストリア系アメリカ人物理学者ハインツ・フォン・フェルスター(1911-2002)とその共同研究者たち。
ハインツは、物理学と生物学を融合した
「二次サイバネティクス(Second Order Cybernetics)」
という革新的な概念を提唱し、科学界に多大な影響を与えた人物だ。
ハインツが発表した論文の結論は驚くべきものでした。
「このまま人口が増え続ければ、2026年11月13日に世界人口は数学的に無限大に達する」
というのです。
「終末方程式」が示す恐るべき未来
ハインツが導き出した「終末方程式(Doomsday Equation)」は、過去2000年間の人口動態データを綿密に分析した結果に基づいています。
この方程式は、人類の人口増加が単なる「指数関数的成長」ではなく、
「双曲線成長(Hyperbolic Growth)」
というより急激なパターンに従っていることを明らかにしました。
双曲線成長とは何か?
指数関数的成長では、人口は時間とともに無限に増加しますが、それには無限の時間が必要です。双曲線成長では、有限の時間で人口が無限大に到達する特異点(Singularity)が存在します。
ハインツの計算によれば、その特異点が「2026年11月13日」なのです。
N=K/T^h
N:人口
K:定数(約1.79×10¹¹)
T:「終末の日」までの残り時間
h:成長の指数(約0.99)
この方程式が示すのは、終末の日に近づくほど人口増加率が加速度的に高まり、ついには無限大に達するという恐ろしいシナリオです。
驚くべき予測精度
ハインツの研究チームは、キリストの時代(紀元0年)から1958年までの24の人口推定データを分析した結果、この方程式は過去2000年間の人口動態を驚くほど正確に説明できることが判明しました。
平均誤差は僅か7%という結果です。
さらに驚くべきことに、ハインツは次のように述べています。
「もしカール大帝(シャルルマーニュ)がこの方程式を持っていたなら、終末の日を300年の誤差内で予測できただろう。エリザベス1世なら110年、ナポレオンなら30年の誤差で予測できた」
つまり、この方程式は長期的な人口動態を捉えた科学的モデルです。
人類は「餓死」ではなく「圧死」する
興味深いことに、ハインツの予測は従来のマルサス的な「人口爆発による食糧危機」とは異なる結末を示しています。
「我々の曾孫たちは餓死するのではない。圧死するのだ。」
これは何を意味するのか?
フェルスターが示唆するのは、
「食糧生産技術の進歩は人口増加に追いついてきたという事実。しかし、いくら食糧があっても、物理的な空間には限界がある。人口密度が極限まで高まれば、文字通り人間同士が押し潰し合う状況が訪れる。」
というのです。
2026年予言の現在地:方程式は今も正確なのか?
60年以上前の予測は現在でも有効なのだろうか?
ハインツの方程式によれば、2026年には世界人口は無限大に達するはずだった。
しかし現実の世界人口は2025年時点で約82億人であり、国連の予測では2026年は約83億人とされています。
無限大からは程遠い数字です。
なぜ予測は外れたのか?
ハインツ自身も、この「終末の日」が文字通り実現するとは考えていなかった。
論文は、警鐘を鳴らすための「思考実験」でした。
実際、論文の中でハインツはこう述べています。
「人間の環境は『自然の力』の影響を受けにくくなり、人間自身が決定する社会的な力の影響がますます大きくなっている。したがって、人間は自らの運命をコントロールできる」
つまり、人類は意識的に出生率を管理することで、この破滅的な未来を回避できるというのです。
では、実際に何が起こったのでしょうか?
1960年代から1970年代にかけて、世界中で家族計画運動が広がり、多くの国で出生率が劇的に低下した。中国の一人っ子政策(1979-2015年)はその極端な例です。また、女性の教育水準向上や経済発展も、出生率低下に大きく寄与しました。
ハインツが提案した
「ペオプロスタット(Peoplo-stat)」
人口を一定レベルに保つ社会的制御機構は、様々な形で実現されつつあるというのです。
イーロン・マスクの逆説的警告
興味深いことに、現代の「終末論」は正反対の方向を向いている。
テスラとSpaceXのCEOイーロン・マスクは、繰り返し「人口減少こそが人類最大の脅威だ」と警告しています。
イーロンは2022年のポッドキャスト「Full Send Podcast」でこう述べました。
「私たちが状況を好転させなければ、文明は『泣き声と大人のおむつ』とともに消滅する可能性がある。現時点での最大の脅威は人口崩壊、つまり超低出生率だ」
確かに、現在の日本(合計特殊出生率1.26、2022年)、韓国(同0.72、2023年)、中国(同1.09、2023年)など、多くの先進国が深刻な少子化に直面しています。
フェルスターの時代には「人口爆発」が恐れられていたが、現代では「人口崩壊」が新たな脅威として浮上しています。
2026年11月13日、我々は何を見るのか?
あと1年後に迫った「予言の日」。
私たちは何を目撃するのでしょうか?
おそらく、その日は何事もなく過ぎ去るだろう。
世界人口は無限大には達しないし、人類が圧死することもない。
しかし、ハインツの「終末方程式」が無意味だったわけではありません。
むしろ、ハインツの警告があったからこそ、人類は人口問題に真剣に向き合い、出生率をコントロールする社会システムを構築してきたと言えるのではないでしょうか。
ハインツの「予言」は、成就しなかった予言(Self-Defeating Prophecy)でした。警告することで、この予言が現実にならないように人々が行動を変えたのでしょう。
現代の「終末方程式」 | 私たちが直面する新たな特異点
フェルスターの時代から60年以上が経過し、人類は新たな「特異点」に直面しています。
気候変動の臨界点
地球温暖化は、まさに「終末方程式」的なパターンを示しているかもしれません。二酸化炭素の増加は加速度的に進み、ティッピングポイント(臨界点)を超えれば、不可逆的な環境崩壊が起こる可能性があります。
AI技術の指数関数的進化
AI(人工知能)の発展も、指数関数的どころか双曲線的な成長を見せている。2026年は、多くのAI研究者が「AGI(汎用人工知能)」が実現する可能性のある年として言及している年です。

生物多様性の崩壊
現在、地球上の生物種は「第六の大量絶滅」の真っ只中にあると言われています。このペースで進めば、生態系の崩壊という形での「終末」が訪れる可能性も否定できません。
結論:「終末」は避けられる未来
2026年11月13日の金曜日。
その日、人類は終焉を迎えるだろうか?
そのようなことは無いでしょう。
しかし、ハインツの「終末方程式」が教えてくれたのは、放置すれば指数関数的・双曲線的に悪化する問題は、いずれ特異点に到達するという冷酷な事実。
人口問題は、人類の意識的な努力によって回避できました。
同じように、
- 気候変動
- AIのリスク
- 生物多様性の危機
も、私たちの選択次第で未来を変えることができます。
ハインツは論文の結論で述べています。
「人類が無限に混雑した人口という終末を避けたいなら、世界の人口を望ましいレベルに保つ制御機構、『ペオプロスタット』を確立しなければならない。今日ならば比較的穏やかな方法でこれを実現できる。しかし明日になれば、もっと困難になるだろう。なぜなら、出生率と死亡率の差は、1分ごとに広がり続けているからだ」
2026年11月13日は、人類にとって警告の日として記憶されるべきです。
それは、科学的思考と社会的協力によって、私たちが破滅的な未来を回避できることを示す象徴的な日となるでしょう。
2026年11月13を何事もなく過ぎ去ることが、人類の叡智の勝利なのかもしれません。
閲覧ありがとうございました。
*****************
中年独身男のお役立ち情報局
Friends-Accept by 尾河吉満
*****************


