40代の中年独身男
イラスト&グラフィックデザインを始めた理由
「え?中年になってからデザインを学ぶの?」
そんな声が聞こえてきそうですが、私は本気です。
会社員生活を終え、第二の人生を模索する中で出会ったイラストとデザイン。
絵心ゼロで、センスなしでも、やってみれば面白い!
この記事では、中年独身男の挑戦の記録と、学んだことのエッセンスをまとめてお届けします。
イラスト&グラフィックデザインを始めた理由
なぜ中年になってデザインを始めたのか
20年間の機械エンジニア生活は、うつ病との戦いでもありました。
元々は、モノづくりが好きで、図面を書き、部品を調達して、自分で組み立てていました。
そんな私ですが、絵を描くことは苦手でした。
私の創作活動は、モノ作りからブログと生成AIに変わり、ひとりで活動を始めました。
なかなか上手くいかない中、自宅のすぐそばにできたのが、就労継続支援B型事業所の『でじるみ』でした。
初めて描いた「劉備」と「カープ坊や」
歴史好きのカープファンである中年男の私。
でじるみに体験に行った際、タブレットでイラストを描くことになりました。
まずは、三国志の劉備のアニメイラストです。
美大出身の相談員の人からアドバイスをもらい、絵の苦手な私も夢中になって描いてみました。
ヘタクソですが、初めてにしては上手くいって満足しています。
イラストの後は、グラフィックデザインにもチャレンジ。
歴史好きの私に課せられた課題は、戦国大名の家紋とカープ坊やでした。
私の趣味に合わせて、相談員の方が提案してくれました。
中年でも遅くない!学びのコツと心がけ
- 完璧を目指さず、「続けること」に重点を置く
- できた作品はどんどん人に見せて、感想をもらう
- 「学んでからやる」より「やりながら学ぶ」が効率的
これからやってみたいこと
- 歴史やカープなどをシリーズ化して作り続けたい
- 自作デザインとAI生成を融合したコンテンツ制作
- 自分の作品をブログやSNSで展開する
イラスト&グラフィックデザインの基礎
🎨 デザインの4つの基本原則
近接(Proximity) 関連する要素をグループ化して情報を整理する
関連する要素同士を近づけて配置することで、視覚的な関連性を明確にします。例えば、商品画像と商品名を近くに配置することで、一つの情報として認識されやすくなります。逆に、関連性のない要素との間には適切な余白を設けることで、情報の境界を明確にできます。
整列(Alignment) 一定のルールに沿って配置し、視認性を向上させる
要素を一定のルールで揃えて配置することで、全体の見やすさが向上します。左揃え、中央揃え、右揃えなど、統一した整列方法を使用することで、要素同士の繋がりを直感的に理解しやすくなり、プロフェッショナルな印象を与えます。
反復(Repetition) 同じ要素を統一して一貫性を持たせる
色やフォント、アイコンなどの要素を統一することで、デザインに一貫性をもたらします。この原則は特にブランドアイデンティティの確立において重要で、統一感のあるデザインは信頼性と記憶に残りやすさを向上させます。
対比(Contrast) 要素に強弱をつけて優先度を視覚的に伝える
重要な情報を視覚的に強調するために、色、サイズ、形状などで差をつけます。これにより情報の階層構造を明確にし、見る人が重要な情報を素早く認識できるようになります。
🌈 色彩理論の基礎
色の三要素
色彩を理解するための基本的な要素は下記の3つです。
- 色相(Hue): 赤、青、黄色などの基本的な色の種類を指します。色相環で表現され、色の基本的な性質を決定します。
- 彩度(Saturation): 色の鮮やかさや純度を表します。彩度が高いほど鮮やかで、低いほどくすんだ色になります。
- 明度(Value): 色の明るさや暗さの度合いを示します。明度が高いほど明るく、低いほど暗い色になります。
基本的な配色パターン
- 単色配色(モノクロ):一つの色相をベースに明度と彩度を変えて構成する配色方法です。統一感があり上品な印象を与えるため、初心者にも取り組みやすい配色パターンです。
- 類似色配色:色相環で隣り合う色を組み合わせる配色方法です。調和が取りやすく自然な印象を与えるため、様々なデザインに応用できる汎用性の高い配色パターンです。
- 補色配色:色相環で正反対の色を組み合わせる配色方法です。高いコントラストで目立つ効果がありますが、バランスを取るのが難しく、上級者向けの配色テクニックです。
配色のコツとルール
『60-30-10の法則』
- 60%:ベースカラー(主調色) デザインの大部分を占める基本となる色
- 30%:セカンダリーカラー(副調色) ベースカラーを補完する二番目の色
- 10%:アクセントカラー(強調色) 注目を集めるための小面積で使用する色
🖌️ イラストデザインの基本技法
デジタルイラストの塗り方
- アニメ塗り:デジタル塗りの基本となる技法で、境界線がはっきりした塗り方が特徴です。明確な影の境界線により、シャープで分かりやすい表現ができるため、初心者におすすめの塗り方です。
- 厚塗り:エアブラシや水彩筆を使用して、なめらかな影や色の変化を表現する技法です。華やかで立体感のある仕上がりが特徴で、リアルな質感表現に適しています。
- 水彩塗り:透明感のある淡い色合いで、ふんわりとした優しい印象を与える塗り方です。重ね塗りによって色の深みを表現でき、繊細で美しい作品を制作できます。
- グリザイユ画法:効率的な塗り方として注目される技法です。最初にグレースケールで陰影を塗り、後からオーバーレイモードで色を重ねることで、立体感と色彩の両方を効率よく表現できます。
構図の基本
効果的な構図は作品の印象を大きく左右します。
- 三分割法:画面を縦横3等分し、交点に重要な要素を配置することで、自然で安定した構図を作れます。
- 対角線構図:画面に動きとリズムを与え、ダイナミックな印象を演出します。
- 中央構図:安定感のある配置で、静的で落ち着いた印象を与えます。
- 視線誘導:見る人の視線の流れを計算した構図を心がけることが重要です。
🎨 グラフィックデザインの基礎
タイポグラフィの基本
フォントと書体の違い
- 書体:明朝体、ゴシック体などの文字デザインの分類
- フォント:同じデザインの文字データ一式を意味
タイポグラフィの要素
- 可読性:文字が読みやすいかどうかを判断する基準
- 階層:見出し、本文などの情報の重要度を視覚的に表現
- 整列:文字の配置ルールを統一することで、全体の統一感を高める
- 一貫性:統一された文字使いにより、プロフェッショナルな印象を与える
レイアウトの基本
効果的なレイアウトには複数の要素を考慮する必要があります。
- 視覚的階層:情報の重要度を視覚的に表現
- 余白の活用:ホワイトスペースを使って要素を整理
- バランス:画面全体の重量感を調整
- グリッドシステム:規則的な配置のためのガイドラインとして機能
💻 デジタルツールの基礎知識
主要ソフトウェアの特徴
Adobe Photoshop
写真編集、デジタルペイント、Webデザインに適したソフトウェアです。ラスター(ビットマップ)画像の編集が得意で、バナー、Webサイトデザイン、写真レタッチなどに広く使用されています。
Adobe Illustrator
ロゴデザイン、イラスト制作、印刷物デザインに特化したソフトウェアです。ベクター画像の作成・編集が主な機能で、ロゴ、アイコン、ポスター、名刺などの制作に適しています。
CLIP STUDIO PAINT
イラスト・マンガ制作に特化したソフトウェアです。豊富なブラシとペン、アニメーション機能が特徴で、キャラクターイラスト、マンガ、アニメーション制作に最適です。
レイヤーの活用方法
効率的な制作のためには、レイヤーの適切な管理が重要です。
- 線画レイヤー:線画を別レイヤーで管理
- 色塗りレイヤー:パーツごとに分けて塗る
- 影・ハイライトレイヤー:立体感を表現
- 背景レイヤー:キャラクターと背景を分離します。
- クリッピングマスク:下のレイヤーの形に沿って、効率的に色を塗ることができる
🎯 初心者が身につけるべきスキル
基本スキルの優先順位
デザインスキルを効率的に身につけるためには、下記の順序で学習することを推奨されます。
- 観察力を養い、対象をよく見て特徴を捉える能力を身につける
- 基本図形である円、四角、三角を正確に描く技術を習得する
- 色彩感覚では色の組み合わせを理解する
- 構図力で画面構成を考える能力を育てる
- ツールの操作でソフトウェアの基本操作をマスターする
練習方法
継続的な技術向上のために、下記の練習方法が効果的です。
- 模写では好きな作品を真似して描くことで、技法や表現方法を学ぶ。
- デッサンは実物を見て描く基礎練習で、観察力と描画力を同時に向上
- 色彩練習では配色パターンを意識した作品制作
- レイアウト練習では既存デザインの分析と再構築を通じて構成力を身につける
📚 学習リソース
おすすめの学習方法
効果的な学習のためには体系的なアプローチが重要です。
- 基礎理論の学習では色彩理論、構図、デザイン原則を理解する
- 実践練習では毎日少しずつでも制作を続けることで技術を定着する
- 作品分析により優れたデザインやイラストの分析する
- フィードバックで他の人の意見を聞くことで客観的な視点を得る
- 継続的な学習では新しい技法やトレンドを常に学び続ける
これらの基礎をしっかりと身につけることで、魅力的なイラストデザインやグラフィックデザインを制作できるようになります。重要なのは理論を学ぶだけでなく、実際に手を動かして練習することです。継続的な学習と実践を通じて、独自のデザインスタイルを確立していきます。
🌸 締めの言葉(例)
中年から始める挑戦は、みなさんに笑われることかもしれません。
でも、笑われるくらい夢中になれるものに出会えること、人生の後半戦での「宝」だと思ってます。
デザインの勉強はまだまだ始まったばかり。
でも、楽しい。
このブログでは、私の成長と失敗、そして新しい発見を記録していきます。
「やってみたいけど遅いかな?」と思っているあなたへ――
遅すぎることなんて、何もありません。
就労継続支援B型でじるみ愛知扶桑|うつ病・適応障害からの再出発

閲覧ありがとうございました。
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