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【グレートリセットとは何か?】世界と日本への影響を解説

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【グレートリセットとは何か?】世界と日本への影響を解説 その他
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【グレートリセットとは何か?】
世界と日本への影響を解説


グレートリセット」という言葉を耳にしたことがありますか?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック以降、世界中で注目を集めるようになったこの概念は、経済回復計画にとどまらず、社会や経済のあり方を根本から見直そうという壮大なビジョンです。

この構想は、2020年6月に世界経済フォーラム(WEF)が提唱したもので、パンデミックによって露呈した既存システムの脆弱性や不平等を乗り越え、「より公正で、持続可能で、強靭な未来」を築くことを目的としています。

しかし、その壮大さゆえに、グレートリセットは様々な憶測や誤解、さらには陰謀論の対象ともなっています。

そこで本記事では、グレートリセットの本来の目的から、世界や日本に与える具体的な影響、それを取り巻く批判や陰謀論まで、多角的な視点から徹底的に解説します。

 

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グレートリセットの3つの柱

WEFの創設者であるクラウス・シュワブは、グレートリセットを推進するための3つの主要な構成要素を提示しています。

第1の柱 市場を公正に導く

  • 税制、規制、財政政策における国際協調の改善
  • 貿易ルールの見直し
  • 「ステークホルダー経済」の実現
  • 富裕税の導入や化石燃料補助金の撤廃

 

第2の柱 共有目標(平等・持続可能性)を推進する投資

  • グリーンインフラへの投資
  • 企業のESG(環境・社会・ガバナンス)実績向上のためのインセンティブ付与
  • パンデミックからの復興資金を新システムの構築に活用

 

第3の柱 第四次産業革命の技術を公共の利益のために活用

  • AI、IoT、ロボティクスなどの技術を健康や社会課題の解決に応用
  • デジタル格差の是正
  • 技術ガバナンスの確立

 

世界はどう変わるのか?予想される変化

グレートリセットが目指すのは、株主の利益を最大化する「株主資本主義」から、従業員、顧客、地域社会、環境といった、あらゆる利害関係者(ステークホルダー)の利益を考慮する「ステークホルダー資本主義」への転換です。

  • グリーン社会の実現:各国政府や企業は、2050年のカーボンニュートラル達成に向けた取り組みを加速させます。再生可能エネルギーへの投資が拡大し、化石燃料への依存は段階的に解消されていくでしょう。
  • デジタル化の加速:第四次産業革命の技術は、社会のあらゆる側面に浸透します。これにより、働き方、医療、教育などが大きく変革される可能性があります。同時に、デジタル格差の是正やデータプライバシーの保護が重要な課題となります。
  • 新しい社会契約:パンデミックによって浮き彫りになった格差や不平等を是正するため、政府は富の再分配や社会保障制度の見直しを進める可能性があります。これには、新しい税制の導入や、労働者の権利強化などが含まれます。

 

日本への影響と「新しい資本主義」

グレートリセットの潮流は、日本も例外ではありません。
岸田文雄元首相が掲げる「新しい資本主義」は、グレートリセットの理念と多くの点で共通しています。

2022年1月のダボス会議での演説で、岸田元首相は「成長と分配の好循環」を掲げ、

  • グリーン社会の実現
  • デジタル化の推進
  • 人への投資

を3つの柱とする政策を打ち出しました。

 

日本が果たすべき役割

デロイトとWEFが共同で発表したレポートでは、日本がグレートリセットを主導するために、

実践的知恵(Practical Wisdom

を活用し、4つの領域でリセットを実行すべきだと提案しています。

  1. 態度のリセット:持続可能性などの課題に対し、希望的観測を捨て、官民一体で危機感を共有する。
  2. ビジネス文化のリセット:自社の利益だけでなく、共通善への貢献を重視する目的主導型のビジネスへ転換する。
  3. 経済のリセット:株主至上主義から脱却し、長期的な価値創造を重視するステークホルダー中心の経済システムを構築する。
  4. グローバル協力のリセット:従来のルール追従者から、新しい国際秩序を形成する「ルールシェイパー」へと役割を変える。

 

批判と陰謀論 | もう一つの側面

グレートリセットは、その影響力の大きさから、正当な批判と根拠のない陰謀論の両方の対象となっています。

正当な批判

  • 計画の曖昧さ:具体的な実行計画が欠けており、理想論に過ぎないとの批判。
  • エリート主義:一部のグローバルエリートによって、世界のアジェンダが決められることへの懸念。
  • 民主的正当性:WEFが、各国の政策に大きな影響力を持つことへの疑問。

 

陰謀論への発展

一方で、グレートリセットは、より過激な陰謀論の温床ともなっています。
BBCISD(戦略対話研究所)の分析では、これらの陰謀論には共通のパターンが見られます。

グローバルエリートがパンデミックを意図的に引き起こし、それを利用して世界中の人々から私有財産を奪い、権威主義的な世界統一政府を樹立しようとしている。

この陰謀論は、しばしば「陰謀のスムージー」と形容されるように、既存の様々な陰謀論(例:新世界秩序(NWO)アジェンダ2030)を混ぜ合わせたものです。

WEFが2016年に公開した「2030年の8つの予測」という記事の中の一節「You’ll own nothing. And you’ll be happy.(あなたは何も所有しなくなり、そして幸せになる)」というフレーズが文脈を無視して切り取られ、「私有財産剥奪計画」の証拠として拡散されました。

 

まとめ | 私たちはどう向き合うべきか

グレートリセットは、世界が直面する気候変動、格差拡大、デジタル化といった複雑な課題に対し、包括的な解決策を提示しようとする野心的な試みです。それは、一部で囁かれるような陰謀論ではなく、資本主義の未来をめぐる重要な問いかけと言えます。

私たち一人ひとりに求められるのは、根拠のない情報に惑わされることなく、多角的な視点からこの大きな変革の潮流を理解し、建設的な議論に参加していくことです。

グレートリセットが描く未来が、より良いものになるかどうかは、私たちの選択と行動次第です。

 

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 閲覧ありがとうございました。

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