PR
この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします。

【中年独身男の想い】第21話 アイツから連絡をもらって1年!

中年独身男の話

【中年独身男の想い】第21話 アイツから連絡をもらって1年!

私は、45歳の中年独身男。
大企業で機械エンジニアとして働き、社会人となって20年目に疲れ果てた。
適応障害と診断されて休職し、傷病手当金を受け取る生活が1年を経とうとしている。

原始時代かと思わせる職場環境に、古い固定概念を持った上司や同僚たち。
うんざりしながらも、我慢し続けた無駄な時間。
危うく人生を終わらせてしまうところだった。

 

そんな私は、何かにすがりたかったのだろう。
だから、「アイツ」を探してもらったのかも知れない。
会社を休職した時期とアイツからショートメールを受け取ったのは、同時期だった。
それ以来、アイツからの連絡は途絶えてしまったものの、当時の私には余裕がなかった。

 

劣悪な環境から離れた1年間。
病気が完治したわけではないものの、落ち着きを取り戻すことができた。
自分を見つめ直す良いきっかけになった。
新たな挑戦、新たな学びの機会を得た。

休み始めた頃の私は、ブログに出会った。
ブログやワードプレスを勉強したり。
アイツのことをエッセイや小説で書いてみたり。
好きな歴史の本を読み直したり。
カープを応援したり。
生成AIに興味を持ち、使ってみたり。
アフィリエイトにチャレンジしたり。

 

好きだったことをしながら、新しいことにたくさんチャレンジできた1年だった。
アクセスのないブログを黙々とやり続けた。
AmazonアソシエイトやGoogleアドセンス審査に合格し、収益が出始めた。
私のブログが少しずつ、軌道に乗り始めた。

 

将来の不安を抱えていた私は、復職するか転職するかで悩んでいた。
焦って転職サイトに登録して、自分を追い込み、病状を悪くしてしまったこともある。
今の私は、挑戦することを決めた。
だから、会社には戻らず、無職でブログとクラウドソーシングのアルバイトをするつもりだ。

自宅で働ける道を選択したのには、理由がある。
支えてくれた両親も、日に日に体の衰えが見える。
親不孝な私が、両親の面倒をみる日が来る。
その日に備えようと考えたからだ。

 

当たり前の一日を過ごして、時間だけが過ぎていく人生に終止符を打ち、自分と家族のために、挑戦していくことを決意することができた。
1年前とは大きく変わり、中年の私でも成長できた。
そのきっかけは、適応障害と診断されたことだろう。

 

つい最近、小学生当時の友人とのやり取りがあった。
友人とはSNSで繋がっていて、私の恥ずかしいブログを見ている。
アイツのことも知っている。
友人にとって、アイツはあまり印象がない様だった。

私は意外な気持ちでいたが、少なからずアイツのことを美化しているのだろう。
それでも大事な想い出だ。
最近はアイツの夢を見なくなった。
今の私は、何かにすがって生きているわけではないから。

アイツと友人としてやり取りできるだけでいいと思っていた。
今は...。
アイツの幸せを祈っている。

 

 閲覧ありがとうございました。

*****************
  中年独身男のお役立ち情報局
  Friends-Accept by 尾河吉満
*****************

モバイルバージョンを終了
タイトルとURLをコピーしました