私を救ってくれた本との出会い
『私は、生きる気力を失いました。』
会社を無断欠勤し、ひたすら車を走らせていました。
私に行き場はなく、無意識の行動でした。
私が一番楽しかった時期に住んでいたのが広島県三原市。
当時を思い出しながら書店を通りかかったとき、ある本が目に入った。
生きる気力を失った私に不要なはずの本が、なぜか気になった。
「置かれた場所で咲きなさい」
まるで自分に言ってくれているような気がした。
著者は渡辺和子さん。
この方もうつ病を患っていたようだ。
わたしはその本を買い、決める必要のなかった宿泊先を探すことにしました。
泊まれるビジネスホテルがみつかり、その本読み始めた。
空っぽになってしまった心に生気が蘇っていく。
温かくなっていく。
読み終えて、自分の愚かさを恥じ、心配させているだろう両親や迷惑をかけたであろう会社の
ことに気付きました。
何度も読み返していくうちに、私は思い留め、自宅へと岐路につきました。
自宅に帰り、心配をかけた両親と話し、心療内科の診察を受けた私は、会社を休職することに
して、生きていくことを決めました。
もし、この本に出会っていなかったら、私はどうなっていたかわかりません。
自分の力だけで、思い留まることはできなかったと思う。
今生きていることに感謝しながら、これからも生きていく決心がつきました。
著者の渡辺和子さんですが、2016年12月30日にお亡くなりになりました。
ご冥福をお祈りするとともに、私を救って頂きましたことに感謝申し上げます。
置かれた場所で咲きなさい 渡辺和子
置かれたところで咲く
渡辺和子さんの経歴
1927年北海道旭川市生まれ。
父親は渡辺錠太郎。
4人兄姉の末っ子で次女。
成蹊小学校、雙葉高等女学校卒業。
1945年、18歳でキリスト教(カトリック)の洗礼を受ける。
聖心女子大学進学、1951年に卒業。
1954年に上智大学大学院西洋文化研究科修士課程修了。
1956年、29歳でナミュール・ノートルダム修道女会入会。
1962年6月にボストンカレッジ大学院で教育学博士号を取得して帰国。
同年9月に岡山県のノートルダム清心女子大学教授に就任。
1963年に36歳で、ノートルダム清心女子大学の学長に就任。
1977年にはうつ病を患う。
1984年にマザー・テレサが来日した際に、通訳を務めるなど多方面で活躍。
1990年に学長を退任。
ノートルダム清心女子大学の名誉学長、ノートルダム清心学園の理事長に就任。
1992年~2001年には日本カトリック学校連合会理事長に就任した。
2012年に発売した著書『置かれた場所で咲きなさい』が、200万部を超えるベストセラー。
2014年1月~2017年5月、テレビ・ラジオ番組「心のともしび」に出演。
2016年12月30日、膵臓癌により死去。89歳没。
救ってくれたお言葉と名言(一部紹介)
- どんなところに置かれても、花を咲かせる心を持ち続けよう。
- 自分が積極的に動いて、初めて幸せを手に入れることができる。
- 何もできなくていい。ただ笑顔でいよう。
- 苦しいからこそ、もうちょっと生きてみる。
- 人生にぽっかり開いた穴から、これまで見えなかったものが見えてくる。
- 倒れても立ち上げり、歩き続けることが大切。
- 失ったものを嘆いても前には進めない。悩みを抱えている自分も大切に。
- 迷うことができるのも、一つの恵み。
- 「ていねいに生きる」とは、自分に与えられた試練さえも、両手でいただくこと。
渡辺和子さんの温かいお言葉に救って頂きました。
苦しいと思っている方、一度読んでみて下さい。
温かいお言葉をかけてくれます。
渡辺和子さんの書籍
置かれた場所で咲きなさい
面倒だから、しよう
愛と祈りで子どもは育つ
あなただけの人生をどう生きるか 若い人たちに遺した言葉
どんな時でも人は笑顔になれる
“ふがいない自分”と生きる
幸せのありか
渡辺和子の言葉 「自分らしい花」を咲かせる
勝間和代さんの書籍記事
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閲覧ありがとうございました。
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