ホピ族の予言「ブルーカチーナ」
レモン彗星と3I/アトラスが告げるもの
古代から、人々は夜空に現れる彗星に特別な意味を見出してきました。
その中でも、アメリカ先住民ホピ族に伝わる「青い星(ブルー・カチーナ)の予言」は、世界の浄化と新しい時代の始まりを告げる「青い星」の到来を語り継ぐものです。
近年、夜空を彩ったいくつかの彗星、特にレモン彗星と3I/アトラスが、この「ブルーカチーナ」ではないかと囁かれています。
そこで本記事では、ホピ族の予言と、レモン彗星・3I/アトラスとの関係について考察します。
ホピ族の「青い星カチーナ」の予言とは?
ホピ族は、アメリカ南西部に古くから住む平和を愛する民です。
ホピ族の宇宙観や精神世界は非常に豊かで、その中で「カチーナ」は神聖な精霊的存在です。
予言に登場する「青い星カチーナ」は、世界の浄化サイクルの最終段階の始まりを告げる使者とされています。
- 終わりの時代の到来:現在の世界(ホピの宇宙観では第4の世界)が終わりを迎え、第5の世界へ移行する時期が来たとされる。
- 天からのしるし:その移行の前に、「青い星カチーナ」が天に姿を現す。浄化の儀式が始まると言われている。
- 浄化と再生:この浄化は、自然災害や社会的な混乱を伴う厳しいものになるが、それは新しい、より調和のとれた世界への移行のために必要なプロセスだとされている。
この予言は、単なる終末論ではなく、人類が精神的に目覚め、自然との調和を取り戻すための警告と希望のメッセージとして受け継がれています。
輝く緑の訪問者 | レモン彗星
2025年秋、夜空を彩ったレモン彗星(C/2025 A6)は、その美しい緑色の輝きで多くの天文ファンを魅了しています。
この彗星が「青い星」の候補として注目された理由は、その色合いにあります。
1350年ぶりに太陽系の内側へ戻ってきた長周期彗星であるレモン彗星は、彗星の核から放出されるガス(主にジシアンや二原子炭素)が太陽光で分解されると、緑色に輝いて見えます。
その特徴的な色が、予言の「青い」という言葉と結びつけられ、「ついに青い星カチーナが現れたのではないか」という憶測を呼びました。
ホピ族の予言と同じ2025年に、この美しい彗星が地球に最接近したことは、多くのスピリチュアルな関心を集め、予言と天体現象の関連性を改めて考えさせるきっかけとなりました。

太陽系外からの訪問者:恒星間天体3I/ATLAS
次に注目を集めたのが、2025年に発見された恒星間天体3I/ATLAS(アトラス)です。
2025年7月1日、チリの小惑星地球衝突最終警報システム(ATLAS)によって初めて観測されたこの天体は、太陽系の外から飛来した3番目の恒星間天体であることが判明しました。
オウムアムア(1I)、ボリソフ(2I)に続く、観測史上3例目の恒星間天体の発見は、天文学界に大きな衝撃を与えました。
その特異な性質から、一部では「青い星カチーナ」ではないかとの声が再び高まりました。
一部の科学者からは、その特異性から自然物ではなく地球外文明の産物ではないかという大胆な仮説も提唱されましたが、現時点では科学的根拠に乏しいとされています。

予言と天体現象 | 私たちは何を読み解くか
ホピ族の予言は、特定の天文学的な出来事をピンポイントで指し示すものではなく、もっと大きな時間軸の中で人類の精神的なあり方を問うものと考えるべきでしょう。
レモン彗星や3I/アトラスが夜空を通り過ぎていくように、これからも多くの天体現象が私たちの前に現れるはずです。
大切なのは、どの彗星が「本物」かということではなく、私たちが自らの生き方や社会のあり方、自然との関わり方を見つめ直すきっかけとすることなのかもしれません。
ホピの予言が本当に伝えたいのは、空に「青い星」を探すこと以上に、私たち自身の心の中に調和と平和の「青い星」を灯すことなのでしょう。
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