父の癌 肺癌手術後20年間元気です!
それは今から20年前の2003年冬頃のこと。
大学院2年生であった私は修士論文をまとめるために、研究が大詰めを迎えていた。
両親の健康診断の結果が出たのもこの頃だった。
両親共に、肺に嫌な影が...
追加検査の結果、母は異常なかったものの、父の肺には癌の疑いが残った。
年が明けた2004年。
私は修士論文の提出期限、論文報告会が控えていた。
癌の疑いのあった父はさらに細かく精密検査を受け、骨や脳の転移までもが疑われた。
論文を提出後、報告会資料の作成と発表の練習し始めた時期、父は癌が体中に転移していないか、大学病院で検査を受けていた。
その結果は、転移なしとのことだった。
父の癌は早期発見の段階であったため、手術することが決まった。
私は、中小企業の内定が出ており、4月に入社が決まっていたのだが、大学4年生だった妹は就職先が決まらず、静岡に下宿したままだった。
父の癌で気が気でない私とは違い、妹はどこか堂々としていた。
父と私はよく顔がよく似ていると小さな頃からよく言われたものなのだが、強い父の遺伝子を受け継いだのは妹の方だったのかも知れない。
手術前の父が身辺整理をする姿を見ていることができず、論文報告会を終え、卒業を待つだけだった私は大学に行き、友人と過ごした。
父が癌であることを誰にも言わず、辛さを紛らわすために友人と遊び、気を紛らわした。
3月下旬に私の卒業式があり、時を同じくして父は手術に備えて入院した。
入社予定であった会社からは、バイトがてら出社してはどうかと提案されていたのだが断った。
そして、
3月30日、父は肺癌の手術を受けた。
一時帰省していた妹と母と家族3人で見守っていた。
2時間ぐらいだろうか。
こんな長いと感じた2時間は後にも先にもない。
手術が終わり、医師から説明を受けた後、手術は成功したことを告げられ、やっと安心できた。
集中治療室(ICU)に運ばれていた父の意識が戻り、「息子はどこだー」と苦しそうに言った父の手を握り、父が助かったことを実感した。
帰省していた妹は上京し、私は入社式のため初出社を果たした。
集中治療室にいる父のことが頭から離れなかったが、無事済ませて週末は見舞いに行った。
半月ほどして退院となった父を迎えに行き、家族3人の生活が再スタートした。
歴史が好きだった私は、城巡りに加えて、神社仏閣を訪れるようになった。
私が願うこと、それは
「家族がいつまでも健康で幸せでありますように」
このことだけをお願いし、今に至っている。
今年の3月で、手術後20年を迎えたが、父は今でも元気にしている。
神様、仏様、そして何よりご先祖様に私はいつも感謝するようにしている。
父の肺癌は早期発見の段階で、術後20年間元気にしています。
大切な人や自分自身のために、定期検診をおすすめします。
- 病院で検査をすることに躊躇している人
- 病院に行く時間を取れない人
- 病院で長時間拘束されるのが嫌な人
- 病院だと検査結果が届くのが遅いと思う人
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閲覧ありがとうございました。
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